快適な住宅にとって、断熱性能と同じくらい重要なのが「気密性能」です。
気密性能は、「スキマのない家か」ということ。
スキマのある家は、エアコンの効きが悪く、足元が寒く、花粉、PM2.5や有害物質が入り込んでくることもあります。
高気密な家にするべき8つの理由を、ご説明します。
【そもそも気密性とは??】
家の中と外とのスキマを減らすことを、「気密化」と呼びます。
気密性は隙間相当面積(C値)という指標で表現されます。
C値とは、家全体のスキマを集めた隙間面積(cm2)を延べ床面積(m2)で割ったもので、単位はcm2/m2。
C値の値が小さいほどスキマが少なく、気密性能が高いです。
現在は基準値としては明記されていませんが、
平成14年までは、地域ごとにC値の最低基準が定義されていました。
ウェルネストホームの平均気密実績は【C値=0.2】です。
つまり、100m2の住宅であれば20cm2(消しゴムサイズ)しか隙間の無い、
最高峰の施工精度を保証しています。
具体的には、寸法誤差の少ない高品質建材を使用し、
建材と建材の接合部分を気密シートや気密テープなどで隙間なく施工していきます。
気密性を高めるためには、通常よりも多くの専用部材と、
隙間なく丁寧な施工を行うための高い施工技術が必要となります。
手間やコストはかかりますが、高気密で快適な住宅をつくるためには絶対に見逃せません。
気密性能が必要な理由①「隙間から出入りする熱を減らすことでムダなエアコン代を減らす」
気密性能が低いと夏はジメジメと蒸し暑く、冬は足元から寒い不快な家になります。
冬は暖房をつけても、暖かい空気が屋根のスキマから外に漏れ、漏れた分だけ床下の冷たい空気が家に流れ込んでしまいます。
すると、足元から冷えて不快になります。
夏は蒸し暑い外の空気が入ってきてしまうので、エアコンを必要以上に運転することになり、電気代が増えます。
快適性と省エネを考えると、家のスキマは可能な限り少なくすることが重要です。
気密性能が必要な理由②「家が本来持つ断熱性能の低下を防ぐ」
グラスウールなどの断熱材は綿状のため、スキマがあると風が入り込んでしまいます。
例えるなら、断熱性能は「あたたかいセーター」で、気密性能は「ウインドブレーカー」です。
冬の凍えるような風を防ぐには、あたたかいセーター(断熱)の上に風を通さないウインドブレーカー(気密)を羽織るように、
本来の断熱性能を発揮させるためには、気密性能が重要なのです。
気密性能が必要な理由③「壁の中が濡れるのを防ぐ」
冬の乾燥した外気と比べると、家の中は調理や、お風呂の湯気などの湿気が大量に発生しています。
その状態で、外壁や床などにスキマがあると、湿気が壁の中などに流れ込み、
壁の中で結露が発生し、柱を腐らせ、壁の中をカビだらけにしてしまいます。
いくら構造計算した家でも、柱や梁が腐った状態で、地震が来たら…
家の腐敗を防ぐため、スキマは可能な限り少なくしましょう。
気密性能が必要な理由④「換気の効果を高める」
人が生活していると、水蒸気や二酸化炭素、匂い成分など様々な汚染物質が室内に存在します。
汚染物質を外に排出するためには定期的な換気が必要です。
昔の住宅は常に窓を開けているような状態だったので、換気の大切さはあまり注目されていませんでした。
ところが、最近の住宅では部分的にスキマの多い部屋と、スキマの少ない部屋が混在しています。
気密性能が低すぎる場所があると、換気扇で定期的に換気できません。
汚染物質が溜まった場所をつくらないためには、
家のスキマはどの部屋であっても可能な限り少なくし、24時間換気扇を運転させる必要があるのです。
気密性能が必要な理由⑤「足元が寒くなるのを防ぐ」
あなたの家の1階の床は、冷たくなっていませんか?
一戸建ての床付近の温度が低くなる理由の1つが「家のスキマ」です。
あたたかい空気は上昇します。
スキマの多い家で暖房すると、あたたかい空気は天井へと上昇し、屋根のスキマから外へ漏れます。
漏れた分だけ床下のスキマから冷たい空気が入ってくるため、暖房するほど上下で温度差が発生するのです。
スキマの少ない家では、暖めた空気が屋根から漏れにくく、床下から冷たい空気が入ってきません。
気密性能を向上させると足元が寒くなりにくいです。
気密性能が必要な理由⑥「湿度を安定させる」
従来のスキマの多い家では、湿度コントロールが十分にできませんでした。
夏は外から多湿な空気が侵入し続けるので、蒸し暑く、
冬は室内の湿気が壁の中で結露するので、部屋の湿度が乱高下します。
スキマの少ない家は外気の湿度の影響をほとんど受けません。
少しのエネルギーと最小限の冷暖房で、快適で安定した湿度にすることができます。
気密性能が必要な理由⑦「汚染物質の侵入を防ぐ」
黄砂やPM2.5、花粉など、健康を害する物質が飛散する時間帯が年々増えてきています。
スキマの多い家では換気扇にフィルターを付けても、
スキマ風の量に比例して微粒子の汚染物質が室内に入ってきます。
スキマの少ない家は、適切な外気フィルターを導入すれば、
新鮮かつ、きれいな空気の部屋になります。
気密性能が必要な理由⑧「施工精度を確認することができる」
腕の良い職人が高性能建材を施工すると、くるいの少ない良い家を造ることが出来ます。
そうでない場合は、どんなに高性能な建材でも、施工精度が悪くスキマの大きな家になります。
どんなに高性能な建材を使っていても、現場の施工が悪いとその能力を十分に発揮できません。
家のスキマは、測定することで、その家の施工精度を確認することができるのです。
【ウェルネストホームの気密測定】
いくらカタログに気密性能が明記してあっても、1棟1棟、気密測定をすることが大切です。
一般的には建物の完成時に気密測定を行いますが、
ウェルネストホームは、壁の断熱材を施工する前に一度、気密測定を行い、
C値≦0.2を担保できているかチェックし、是正したほうが良い場合は是正してから
はじめて壁の断熱材を施工します。そして完成時にも最終チェックを行います。
ご要望があれば、お客様に立ち会っていただきウェルネストホームの気密性能を体感していただいています。
気密測定の立会いを行っている住宅会社は、全国でも珍しいようですが、
ウェルネストホームはそれだけ気密性能に自信を持っていますので、
ご気軽にお声掛けください。
kiyohara