パッシブデザインで設計
パッシブ設計とは
自然の力を活用した設計で人にも地球にも優しい
パッシブ設計は、断熱、日射遮蔽、自然風利用、昼光利用、日射熱利用の5つの要素で構成される自然の力を活用した設計手法です。環境に負荷をかけることなく省エネルギー化と居心地の良い住空間を実現します。
パッシブ設計の基本
日射遮蔽
パッシブ設計では、窓から入る日射を防ぎ、屋根や外壁に当たった日射を弾き、断熱や換気・通気層により屋根や外壁から入る熱量を減らすことで冷房エネルギーを15〜45%削減する効果が期待できます。
昼光利用
昼光利用は、建物内に自然光を最大限に取り入れることで、照明に必要な電力消費を削減する目的で行われます。遮光や遮熱性能の高いガラスや窓を使用することで過剰な日射熱や紫外線の侵入を制限します。
日射熱利用暖房
日射熱利用暖房とは、冬に日射熱を室内へ採り入れて室温を上げ、暖房として利用する設計技術のことで、集熱・断熱・蓄熱のバランスがポイントになります。集熱・断熱・蓄熱3つの要素をバランスよく高めることで、一日の室温変動が小さくなり、快適性が向上し暖房エネルギーの削減が期待できます。
全邸でシャドーチェックを実施
ウェルネストホーム九州は全邸でシャドーチェックを実施しています。シャドーチェックでは、実際の土地の影のかかり具合を確認しながら、窓の位置や大きさを検討を行い夏の日射遮蔽・冬の日射の取り込みをシミュレーションします。事前にシミュレーションを行うことで、太陽の光を有効活用しながら高熱費を抑える省エネルギーな家を実現することができます。
パッシブ設計のメリット
お金がかからない
パッシブ設計は、太陽を読み解いて光と熱を有効活用する設計手法です。自然エネルギーを生かして光と熱のコントロールを行うので、断熱材や設備機器と違いお金をかけずに明るく快適な住まいづくりができます。
冷暖房費のコスト削減
パッシブ設計では、冬は日差しを取り入れて暖房として利用し、夏は日差しを遮って熱を室内に取り入れないよう設計を行います。これにより、冷暖房負荷を減らすことができます。
明るく快適な住まい
パッシブ設計では、室内の日射量をシミュレーションを行うため、日射量の少ない冬の季節でも明るく快適な住まいを実現することができます。
太陽の有効活用で暖房費が倍変わる
同じ間取りでも、建てる土地や部屋向きによって暖房費は変わると言われています。実際にウェルネストホーム九州の実験でも、同じ断熱等級7(UA値0.25)・住宅でLDK南北の向きを変えてシミュレーションした結果、南向きは北向きに比べて冬の光熱費が半額になるというデータが出ています。
全棟エネルギーパス計算
エネルギーパス計算で
年間の光熱費が分かる住宅燃費をデータ化
ウェルネストホーム九州では、全棟でエネルギーパス計算を行っています。エネルギーパスは、エアコンや給湯器・照明などの用途別エネルギー需要が分かるだけでなく外壁や床・開口部などどこから熱が逃げているか、冷暖房熱負荷や日射取得熱量等をデータ化し「住宅燃費」を表示します。誰もが家の燃費を客観的かつ簡単に確認できるので、省エネエルギーで環境にも優しいエコな家を作ることができます。