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住宅会社と小国町のSDG’sの繋がり

-スタッフブログ

ウェルネストホーム九州 営業チーム y.m

ちょっと前までお盆過ぎたばかりだと油断していたらいつの間にか9月も半ばを過ぎました。

先週は敬老の日、今週は春分の日が絡んだ3連休ということで「プチ」シルバーウィークといった具合ですから、ますますあっという間に9月も過ぎ去りそうな予感がしてます。

敬老の日というと今世界最高齢の方は116歳の田中カ子(かね)さんは福岡市在住とのことで先日福岡のローカルニュースで紹介されていました。

116歳ながらオセロに興じる姿はとても元気そうで、ぜひ日本最高齢(117歳8ヶ月)だけでなく世界最高齢(122歳と6ヶ月)を目指して長生きしてもらいたいものですね。

個人的には長寿というと金さんと銀さんの印象が強いですが両者よりも10年近く長生きしていると考えると人生100年時代というのも頷けます。

ちなみに1950年の女性の平均寿命が61歳で2050年の女性の平均寿命予想は90歳ですので、ドラえもんのいる22世紀には100歳超えてるかもしれません(゜o゜;

さて先日のブログでは熊本県にある市町村である小国町と住宅会社である我々ウェルネストホーム九州は「SDG’s」という取り組みでお互い共通しているというお話をさせていただきました。

今回の記事ではSDG’sとはそもそも何か?SDG’sに対して小国町やウェルネストホーム九州がどのように取り組んでいるのかについてご紹介致します。

GoogleMap参照

①SDG’sとは?

SDG’sとは Sustainable Development Goals のことで日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。

2030年に向けて持続可能な世界を実現するために必要な17のゴール(目標)を定めて地球上の誰も取り残さないような社会を作ることを目的とした国際合意です。

先進国も発展途上国も、人種も性別も関係なく誰一人として飢餓や貧困に取り残されることのない世界を目指し、人類だけでなく地球の環境も全て含めて「持続可能であること」を目指したものになります。

このSDG’sの重要な点はもちろんこういった理想を掲げて人類の目標に据えたということももちろんですが、国連加盟国全てが合意しているというところがポイント。

つまり中国や北朝鮮やシリアやイラクといった国々も含めて全世界がこの17の目標を目指すことに合意していることがとても意義深いことだと言えるでしょう。

17の目標はそれぞれ色がシンボルとされていて、言葉や文字は国ごとに違っていても色やロゴは世界共通です。

この17色を輪っか状にしたものはSDG’sのシンボルマークでして、SDG’sに取り組んでいる企業や自治体などでは私の名札や小国町の役場の方の名刺に入っていたようにこのマークをどこかしらに採用しています。

最近は様々なところで見かけるようになりまして、この名札をしているとお客様からも「SDG’sについて取り組んでいるんですね」と言われることも増えてきました。

もちろん一企業や一個人が全ての目標に取り組んで全て達成することなどできるはずもありません。

そのため自治体や企業という大きい枠だけでなく部署や個人で取り組めることを目標とするだけでもよいのです。

例えば市町村のような自治体だったら11番の「住み続けられる街づくりを」あたりは明確な目標にしやすいですし、

電気会社なら7番の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」も目標にできますよね。

こういった具合で自分の仕事や趣味や考えに何かしら落とし込んでいって皆がそれぞれ小さな目標を一つづつ達成することで、

持続可能な社会を作るという大きな目標の達成を目指すことがSDG’sの考え方と言えるのではないでしょうか。

②「持続可能」とは?

SDG’sを語る上で頻繁に出てくる「持続可能」という言葉。

わかりやすいようで、わかりづらいこの言葉についても簡単に補足させていただきます。

例えば「石油はあと~年でなくなる」みたいな話をテレビや新聞で見かけたことがあるかと思います。

この場合は「石油の埋蔵量」という有限のものを消費しているのでいつかは限界が来てしまってこの消費活動は「持続が不可能」になってしまいますよね。

そうではなく例えば太陽光発電を電力にするとか、プラスチックやビニール製品主体から紙や再生可能資源主体に変えるなどして、

ただモノを消費するだけではなく消費したあと「どうやってもう一周できるようにするか?」というところまで考えることが「持続可能である」ということになります。

今までは地球の資源を人間が使い尽くすという構造に偏っていたのを資源をやりくりしながらサイクルさせる構造を目指すわけですね。

「エコスフィア」とか「ビーチワールド」などと呼ばれている水槽をご存知でしょうか?

エビとバクテリアと水草が密閉された水槽の中で暮らしているのですが、適度な温度と光さえあれば水の入れ替え等をしなくても

①エビが水槽内部のコケを食べる→糞排出

②エビの糞をバクテリアが分解する。

③分解された栄養とエビとバクテリアが呼吸した二酸化炭素からコケが光合成で酸素を作る

というサイクルが完成しているのでエビの寿命が続く数年はこの環境を維持できるというものになります。

このエコスフィアが地球でエビが人間というようなイメージで、地球という限られた資源・空間の中で人間が生き続けて活動を続けていくためのサイクルを作ること。

それこそが「持続可能」である社会づくりや開発ということになります。

③小国町のSDG’sへの取り組み

小国町が2030年までに目指す目標としているのは

特色ある地域資源(地熱と森林)を活かした循環型の社会と産業を創出し、将来にわたって持続可能な町となる。(小国町HP 小国町SDGs未来都市計画参照)

ということになります。

小国町は前回の記事でご紹介したとおり「小国杉」を始めとする林業や農業が盛んで、阿蘇の外輪山に位置することからも温泉のような地熱エネルギーの恩恵を受けている町で、

さらに九州の中央に位置することや地元特産の強みを元にした観光や宿泊等のサービス業が町の収入源としては大きい割合を占めていることが特徴です。

そのような他にはない強みを持っている小国町ですが少子高齢化による人口減少と、それに伴う地域産業の空洞化というのは「持続可能な町づくり」において大きな課題となっています。

そのため小国町の未来を担う若い世代に向けてSDG’sの考え方を軸にした教育を積極的に行っていて、今回の中学生によるモデルハウスへの宿泊もその一環というわけですね。

取り組んでいる内容としては林業の活性化ということで15番の「陸の豊かさも守ろう」はもちろんですが、

地熱発電や木質バイオマス(間伐材や木材加工時のあまりなど)の利用世帯数を増やしてクリーンエネルギー活用の基盤を作るということで9番の「産業と技術革新の基礎を作ろう」なんかも取り組みに入っています。

経済的な取り組みまで含めると1,2,3,4,7,8,9,12,13,16,17番の取り組みを目指しており多岐にわたってSDG’sを目指しているということがよく分かるかと思います。(詳細は小国町HPにて)

小国町はSDG’sに基づいた未来に向けた持続可能な町づくりという面でとても先進的な町なんですね。

④WH九州のSDG’sへの取り組み

小国町という一つの自治体が「持続可能な社会づくり」というところを目指しているというのはなんとなくイメージがつくかもしれませんが、

今度はただの住宅会社・・・それも大手メーカーのような規模でもない企業がどうやって貢献するのか疑問に思われる方もいるかと思います。

ですが高性能住宅というのは環境貢献の度合いが大きいのでとても「持続可能」的なんです。

①省エネ(SDG’s ①⑦⑪)
人が生活する以上はエネルギー≒電気は必須です。日本で生産されている電気のうち約80%が火力発電によって生産されています。
石炭・石油・天然ガスを燃やすことで発電しているので二酸化炭素が発生しますし、これら化石資源というのは消費したあとに生産することは殆どできないので持続可能的ではありません。
省エネでできるだけ電力を使わないことは地球環境に負荷をかけませんし、太陽光発電の恩恵も受けやすくなります。
また将来的に電力含むエネルギーコストが大きく上がると予測されているという点でも、エネルギー格差を受けないためにある程度は自己解決できる省エネ住宅は意義があるんですね。

②長持ち(SDG’s ⑪⑫)
近年の日本の住宅は「30年で壊して建て替える」事が前提の家がほとんどでした。
家を壊したときに出たゴミは産業廃棄物ですのでそれだけでも莫大な量になりますし、処分する際にも二酸化炭素が発生します。
弊社は50年60年を超え100年を超えることを目指して家造りをしております。
壊して建て替えるのではなくメンテナンスをしながら長く付き合っていけるような家ならば産業廃棄物を最小限に抑えられます。
さらに省エネ住宅を孫子の代まで使えるのですから省エネ住宅のメリットを最大限に活かせるのもポイントです。

③木造住宅(SDG’s ⑬⑮)
木を使う木造住宅は環境的に良くないのでは?
そう思われる方も多いかもしれませんが実は間逆でとても環境的には優れている住宅の形なんです。
実は植物を燃やしても植物が育つ前と燃やしたあとでは基本的に二酸化炭素の量はプラスマイナスゼロです。
植物は光合成で二酸化炭素を吸収した炭素を栄養に変えて体に蓄えて成長するのですが、
植物を燃やしても今まで吸収した分の炭素が燃えて二酸化炭素として排出されるだけなのです。
木をたくさん植えてたくさん二酸化炭素を取り込ませて、その木を長く大事に使い続けることで二酸化炭素を世にできるだけ出さないようにしつつ有効活用できるのが木造住宅なんです。

また、日本は山や緑がとても多く木材が豊富そうに見えますが実は世界トップクラスの木材輸入大国です。
外国産材のほうが国産材より安価なことがその一因ですが、そのことにより国内の林業は大きく衰退しています。
荒れた山の杉や桧が花粉症の原因になっていたり、病気や寄生虫が蔓延したり様々な問題点を抱えています。
弊社が構造材として使っている木は熊本県人吉でのびのびと育った九州産の木になります。

さらにその木をボイラーなどを使わず、昔ながらのやり方で山でじっくりと天日干しした天然乾燥材を建物に利用しています。
ボイラーだけでなくタンカーで運ぶための重油もいりませんし、九州で家を建てて九州の木材を利用することがそのまま環境貢献にもなるのは素敵じゃありませんか?

大きいところだとこういった取り組みがあります。
SDG’sは人が今後も地球で活動し続けるためにある取り組みなので、人が生活する場である「住宅」を突き詰めると意外と重なる部分があるんですね

⑤SDG’sの繋がり

いかがだったでしょうか?
全く関係なさそうに見える小国町とウェルネストホーム九州とがSDG’sという観点から見ると意外な共通点があることがおわかり頂けたのではないでしょうか。
「住民が安心して暮らし続けられる町づくり」と「お客様が健康で快適に過ごせる住宅」はそれぞれ直接のゴールは違ってもSDG’sという枠組で考えると共通点があるんですね。

実を言うと私自身も住宅会社に勤めておきながら建築系の勉強を入社するまでしたこともありませんでした。
ずっと植物とか昆虫とか生物がとても好きな人間でそういったことばかりやっていた人間になります。
そのため最初住宅会社に入社するといったときには周りの人間から大いに驚かれました(笑)
ですが「未来の子供たちにもこの自然や生態系を残してあげたい」SDG’s的には⑬⑭⑮あたりに属するこれこそが私にとっての大きな夢なので、SDG’s的な概念からすると意外とこの会社と共通点があったんです。
当時はSDG’sなんて知リませんでしたが、今思うとこの共通点を本能的に感じていたことがきっかけだったのかもしれませんね。

おそらくこのSDG’sという概念は今後ももっと色んな場所で出てくると思いますが、一見何も関係なさそうな人や集団もSDG’s的に見たら意外と「同士」だったりするのかもしれません。
未来の地球と未来の子供たちについて何ができるか気軽に考えられるのでぜひ皆様のお仕事や趣味でSDG’sを考えてみてはいかがでしょうか

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