10連休という長いGWということでどこか旅行に行ったという方も多いのではないでしょうか。
生物系新人営業ことわたくし松田もその一人でして、癒しを求めて長崎県の対馬に行ってまいりました!
若葉が芽生えて新緑に染まっていく山や森には見どころが多く、綺麗なランや固有種のサンショウウオなどなどいくつも発見があり充実した旅行になりました!ツシマヤマネコには会えなかったことだけが悔やまれますが、また是非行きたいと思っております!
さて森が活発になり緑あふれるこの季節は実は住宅にとっての「天敵」である、とある生き物の活動も活発になってきます。
それがみなさんご存知の「シロアリ」です。
4-5月はシロアリの恋の季節!
森の中を歩いていると木や土の中から外に出て、飛んでいる姿をよく目にすることが出来ます。(対馬の森でも時々見かけました)
住宅の敵という印象がとても強いシロアリですが実際はどんな生き物か知らないという人も多いのではないでしょうか?
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とも言うようにシロアリを知ることもまた一つのシロアリ対策と言えるかと思います
そういったわけで2回に分けてシロアリに関するささやかな豆知識を披露してみたいと思います!
シロアリがキスをする!?
春はシロアリの恋の季節ということで実はシロアリにも恋愛感情がある・・・というわけではありません(笑)
ですがシロアリのとある特性が原因で「キス」をすることがあるのです!
実は基本的に私たち人間を初めとする多くの動物は植物を食べることが出来ません。
正確に言うと植物の葉っぱや茎の繊維を分解することはとても難しく、消化できない繊維を食物繊維として排出することはできても茎や葉っぱを主食にして生きていくというのは意外と難易度が高いのです。
例えばウシは胃を4つも使って時間をかけて分解しています。ミノやハチノスなんかは焼肉屋さんでたまに耳にしますよね!
またチョウやガの幼虫は生物界最強とも言われている強力なアルカリ性の消化液を使っていて(pHが11-12とも)小さな見た目に反してかなり強引な食事の仕方をしています。
それにこういった植物食の動物のほとんどが新芽や柔らかい葉っぱを好み、シロアリのように硬い木の幹を食べる動物はほとんどいないのです・・・
そんな中でシロアリが木を食べるために取り入れた手段。それは、お腹の中に微生物を飼って微生物に木の繊維の分解をさせる方法なのです。
木をドンドン食い荒らしていくイメージのシロアリですが実は肝心の食事に関しては他人任せの方法なんです!
しかしその「他人任せ」のせいで、この微生物が弱ったり死んでしまったりすると木を食べても繊維が分解されないのでシロアリ本体も微生物同様弱ったり死んでしまったりしてしまいます。
そういった事態を防ぐためにシロアリは仲間同士が口移しでお腹の中の微生物の交換を行うことがあるのです。
この姿が「シロアリのキス」の正体なのでした!
あまりロマンチックな理由ではありませんがシロアリにとって生きていくために大事な行動の一つなんですね!
ちなみにこの性質はウェルネストホーム九州のシロアリ予防にも使われています。
昔のシロアリ対策と言えば近づいてきたシロアリをそのまま殺してしまうような強力な薬剤を床下にまく方法が主流でした。シックハウス症候群の一因ともいわれていて人間にも害が及ぶほど強力な薬剤でした。
ですがシロアリの性質上強力な薬剤でなくとも体内の微生物に影響を与える程度の微弱な薬剤であれば十分で、本当に重要視すべきは薬剤の強さではなくその効果を長持ちさせる方法なんですね。
ウェルネストホーム九州で採用している「緑の柱」は消毒液に使われている成分を木材の中に加圧注入する方法を用いています。
木材の表面だけでなく中の繊維までしっかり染み渡っているので効果が長続きし、とても効率的にシロアリ対策が行えるんです!
詳しくはコチラ⇒ 健康と家計をも守る【シロアリ対策】を!
いかがだったでしょうか?
シロアリの意外な一面を垣間見ることが出来たのではないでしょうか。
後編では今度は敵だったはずのシロアリが人の役に立つ!?かもしれないお話を予定してます。
是非ご期待ください!