軒レス、軒が出ていない住宅をたまに見かけます。
そんな住宅を見かけると、心配になってしまいます。
「軒」とは、屋根の下端で、建物の壁面より外に突出している部分のこと。
では、なぜ軒を出したほうが良いのか
3つのポイントに分けて説明します。
ポイント① 外壁の保護
軒があると、外壁を直射日光や雨風から守ることができます。
例えると傘をさしてない状態で、長い間、直射日光や雨風を受けるような状態です。
ですので、軒がないより、軒を出したほうが劣化のスピードも変わってきます。
ポイント② 日差しの調整
夏、窓ガラスに直射日光が当たると、室温が上昇します。
軒を出すことで、直射日光から窓ガラスを守ることができます。
ただし、ただ軒を出せばよいわけではなく
太陽のシミュレーションをして、軒の出だけで直射日光を逃れることができるのか
外部にシェードを付けたほうが良いのか、検討することが重要です。
ウェルネストホーム九州が暖かいワケ~その土地に合わせた設計~
ポイント③ 雨漏り対策
軒がない住宅は、雨漏りのリスクが高くなります。
雨漏りの原因として、外壁(屋根と外壁の境目や、コーキング、サッシ回り等)から雨水が侵入して天井に回ることもあります。
日経ホームビルダー2016年12月号の特集「それでもやる?軒ゼロ住宅」 (資料:日経ホームビルダー)
ですので、しっかり軒を出して、雨水が屋根と外壁の境目などに直接当たらないようにすることで、雨漏りのリスクを低下させることができます。
住宅を計画中の方は、モデルハウスの屋根を見て
軒が出ているか、チェックしてみてください。
kiyohara