出展:(社)日本建材産業協会 省エネルギー建材普及センター「21世紀の住宅には、開口部の断熱を…!」より、平成4年省エネ基準で建てた住宅モデルにおける例
円グラフをみると「窓」がいかに、住宅の断熱性能において
1番の弱点であることがわかります。
高断熱住宅といいますが、「断熱材」、「換気」、そして「窓」。
それぞれにバランスよく、断熱性能の高い部材を採用することが重要です。
今回は「窓」についてご説明します。
【窓はガラスも重要だが、「枠」の部分がもっと大事】
ハウスメーカーで窓について質問をすると、
「トリプルガラス」や「Low-Eガラス」、「アルゴンガス入り」など
ガラスに関する説明を受けることが多いのではないでしょうか?
これは夏に窓をサーモカメラで撮影したものです。
窓枠が赤くなっているのがわかるでしょうか?熱をよく通しています…
ガラスの性能は大切ですが、「窓枠」の性能はもっと大切です!
【4種類の窓枠、メリットデメリット】
窓枠(サッシ)は大きく分けて4つの種類があります。
①アルミ ②樹脂 ③アルミ樹脂複合 ④木製
この素材の熱伝導率(熱の通しやすさ)を比較すると、
〇アルミ:200 W/mK
〇樹 脂: 0.2 W/mK
〇 木 : 0.16W/mK
ですので、断熱性能で言うとこんな感じです。
断熱性能が低い…[アルミ<アルミ樹脂<樹脂≒木製]断熱性能が高い!!
①アルミ
引用:YKKAP
日本の住宅において、昔から使われてきた窓枠です。
〇メリット:安い・加工しやすい・錆びにくい
〇デメリット:断熱性が低い
②樹脂
断熱性能が高いため冷暖房効率も良くなり、ローメンテナンスなため、
高断熱住宅に採用されることが多いです。
〇メリット:錆びにくい・断熱性が高い
〇デメリット:外観は好みが分かれる
③アルミ樹脂複合
引用:YKKAP
サッシの屋外側をアルミ、室内側を樹脂にしたものです。
一般的なハウスメーカーの標準仕様になっていることが多いです。
〇メリット:安い・錆びにくい
〇デメリット:アルミよりはいいが、断熱性能が低い
④木製
引用:株式会社ノルド
木材で作られたサッシです。
樹種によって断熱性能は変わりますが、熱を通しにくいです。
〇メリット:断熱性が高い・調湿性・高級感
〇デメリット:2,3年での再塗装が推奨されているなどメンテナンス性・高い
【ウェルネストホームの窓枠】
断熱性能、メンテナンス性などを考え、
ウェルネストホームでは樹脂の窓枠を標準仕様としています。
もちろんガラスは、トリプル、Low-E、アルゴンガス入りです。
住宅の断熱性を考える上で、最も重要な窓。
そして、窓の中でも重要な「窓枠」。
窓に関して、窓枠以外にもこだわりがありますので、
実際にモデルハウスで詳しくご説明いたします。
kiyohara