新築をする土地に既存の建物がある場合、取り壊さなければ工事に入れません。
建替えの場合はもちろんですが、新しく土地を買う場合でも既存建物があり「解体更地渡し」でない場合,
解体にかかる費用を考慮する必要があります。
また解体の費用には家財(冷蔵庫や洗濯機、その他諸々の家具など)の処分も考える必要があります。
回収業者、リサイクルショップ、知人に譲る・・・早い段階から準備を進めていきましょう。
解体の第一段階は中から荷物を運び出す所です。
一度に壊してしまうのではなく、ごみの分別をしながら段階を経て解体していきます。
荷物を運び終えたらいよいよ取り壊しに移っていきます。
建物、周辺環境、地域・・・ケースバイケースですが、
本物件ではサッシ等の金属関係、ボード系、電気配線・・・先に手作業で外していくところがありました。
その後、重機を用いて一気に壊していきます。
長年支えていた、柱・梁といった大きな木材も見えてきます。
当時の棟梁のきざみ具合が見てとれますね、思いのほか腐食もなくキレイでまだまだ使える状態でした。
リノベーション等であれば、こういった既存梁を有効活用していくのも良いですね
最後に建物を支える基礎を取り壊します。
コンクリートの取り壊しになるので、音や振動は多少でてきます。
これで更地になりました。建物規模にもよるかと思いますが、今回は平屋50坪程度で14日ほどかかりました。
建替えであれば、今まで見慣れてきた景色がガラリと変わるのでビックリされる方もいるかもしれません。
また近隣建物、周辺環境の様子がクリアになるので、新しい建物のイメージが膨らみ始めるところになります
更地になったら、地盤調査を行います。ひらたく言うと、地盤の強さを調べることです。
建物の重さが土地に載った際に、沈まないか、沈む場合はどのように補強したらよいか、
これを調査します。
建物が配置される4隅と中央を調べる必要があるので、更地にならないと正確な調査ができません。
そのため着工前ではじめて、補強の有無がわかるため、総予算の計画ではあらかじめ補強予算を見込んでおく必要があります。
工事着工前には地鎮祭を執り行うことが多いかと思います。
*あくまで、お施主様のご判断になります。もちろんされない方もございます。
お近くorお付き合いのある神社・・・etc お施主様よりご依頼していただく形になりますが、
特にお付き合いある神社はない、住み替えなのでよくわからない・・・
ご不明な点ございましたら、担当営業へご相談ください。
今回は解体~更地までの流れをご紹介しました。
次回は、更地になったら最初にすること、地盤調査~地盤改良工事 についてご紹介いたします。
設計チーム