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【家づくりの流れ】施工編-⑥木工事(気密)

-家づくりの流れ

実際の物件を交えて、施工の流れをご紹介します。
高性能住宅の要素のひとつ、気密。気密をとる箇所、ライン、貫通部・・・ポイントごとに紹介します。

*なぜ気密性能を確保する必要があるのかについては↓をご覧ください

https://tnp-kyusyu.com/kimitu/


気密をとれている(意図しない漏気がない)ということはどういうことか、

極端に言うと、建物の中を水で満たして漏水しない、こういった状態が気密が取れていることになります。

その際に、複雑で立体的なところで漏水を防ごうとしても難しいでしょう。

気密をとることで一番重要なのは「気密ライン」をシンプルにすることです。

複雑なところで気密処理をしない、ラインは一筆書きで閉じる、

こういった観点で壁、床、屋根・・・を気密処理していきます。

まずは壁です。

弊社では外壁側にモイスという耐力面材を張っており、その面が壁の気密ラインになります。

ジョイント部には気密テープ(写真でいう黒いテープ)を張っていきます。

外側で気密ラインをとっていくと、複雑な箇所を回避しやすくなります。


床は断熱材の上端で気密ラインとし、ジョイント部を気密テープを張っていきます。

この状態からテープ処理をすることで複雑な気密処理を回避していきます。

このあと構造用合板・・・etc 壁と同様面材を敷いていきます。

屋根も床と同様、下地の構造用合板の面材で気密ラインとし、ジョイント部を気密テープで処理していきます。

屋根と壁の取り合いの部分も気密テープ処理とし、気密ラインを連続させます。


最後に貫通部です。ここが一番難しいところですね。

今までは基本面材で気密ラインをとっていたため気密ラインをシンプルにすることが容易でした。

しかし建物には配管関係の貫通箇所は必ずあるため、ここがどのように処理するかが、高気密を担保できるかのポイントになります。

基本的に貫通部は立体的になるため、気密テープよりはシール、専用パッキン・・・といったもので立体的に埋めていきます。

気密処理が終わった段階で中間気密測定を行います。弊社では中間時(施工途中)完成時の2回計測を行います。

中間時であれば処理漏れがあった際に手直しがきき、C値0.2をクリアを確認できれば完成時でも性能を担保できるという考え方です。

測定は減圧法という方法になります。

ファンにて室内の空気を抜いていくことで、内が負圧、外が正圧となり、スキ間があれば外から空気が入ってきます。

その流入量を測ることで、どの程度スキマがあるのか、また室内体積から計算し、最終的なC値を出していきます。

C値0.2程度までいくと、計算値は小数点以下の数字となります。

ここまでくると外気の風速、温度・・・の影響も少なからず出てくるため、

0.211!0.199!といった小さい数字に一喜一憂せずに、あくまでも致命的なスキ間をつぶして、

高いレベルの気密性能を担保することが重要ととらえています。

「気密」は一般的な住宅と高性能住宅を判断する最も重要なポイントの一つと考えます。

全棟気密測定、C値を担保、この点はウェルネストホームの強みの一つであり、健康・快適・長持ちな家づくりの重要なポイントです。

「神は細部に宿る」の言葉もありますが、ぜひ現場で確認いただければ幸いです。

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