今回は内部結露についてです。
「結露」というと、窓に結露水が付着することをイメージされる方が多いと思いますが、
壁の中も同様に結露し、結露水が付着することがあります。
それを「内部結露」や、「壁体内結露」といいます。
内部結露は、断熱性能の低下はもちろん、柱や土台を腐らせる原因になります。
柱や土台が腐ると、新築時に耐震等級3の設計をしていても、
柱などの構造部の強度が失われますので、大きな地震に耐え得ることはできません。
耐震等級3とセットで、内部結露しない家を設計する必要があります。
内部結露には、「冬型」と「夏型」の2つ種類があります。
引用:旭化成建材
水蒸気は多いほうから、少ないほうへ移動する性質がありますので、
冬は室内の水蒸気が、屋外に向かって壁の中を移動します。
室内の温度と、屋外の温度には差があるので、
断熱性能が足りず壁の中で露点温度に達した場合、結露が生じます。
一般的な対策としては、室内側に防湿層を設けることで、
水蒸気が壁の中へ入っていかないようにします。
引用:旭化成建材
夏は屋外のほうが水蒸気が多いので、冬と反対の動きをします。
しかし、室内側に防湿層があるので水蒸気に逃げ場がなくなり、
結露が生じてしまいます。
そこで、断熱性能を上げ、壁の中で露点温度に達しないようにすることが重要です。
ここで、どれくらいの断熱性能があれば壁の中で結露が発生しないのか
計算する必要が出てきます。それが「結露計算」です。
結露計算にも、「定常計算」と「非定常計算」の2つ種類があります。
引用:サイバネットシステム
「定常計算」は、室内の温度湿度、屋外の温度湿度を仮定して、
常に一定である前提の計算です。
日本には夏冬を含む四季があり、梅雨などの雨量が多い時期もありますね。
引用:有限会社イーアイ
「非定常計算」は、様々な気候条件データを用いた計算です。
壁や屋根を構成する各建材の熱・湿気挙動を正確に予測することができます。
ウェルネストホームは当初、壁構成を検討する際に
日本全国のデータを用い、年間を通して内部結露が発生しないよう計算しています。
では、ウェルネストホームの壁構成はどうなっているのか?
冬型結露、夏型結露にそれぞれ、どう対策しているのか??
まずは資料請求いただき、
モデルハウスにてご質問ください^^
kiyohara