ウェルネストホームでの新しい生活が始まります。
今までの生活の延長線上での暮らし方でも十分快適に暮らせますが
せっかくのウェルネストホームの性能を最大限発揮できるよう、暮らし方のコツをご説明します。
まずは冬の暮らし方・・・
①日射取得
窓から太陽の光・熱を積極的に入れてください。
設計打合せ時にご説明させて頂いているシャドーチェックの通り、
南の大きい窓を中心に、たくさんの太陽の光・熱が入るよう設計されております。
そうすることでガラス面が太陽の熱で暖まり、ガラス面積分のパネルヒーターを付けているような状態になります。
窓の近くで佇んでいる方が温かく快適という、なんとも快適な空間になります
日中、晴れの日はカーテン等は空け、ぜひ日射取得を愉しんでください。
②エアコン運転
2階建てであれば1階エアコン・・・etc 打合せにてご説明している暖房用エアコンを24H連続運転してください。
日射取得による熱や生活熱で家の中は十分暖かくなり、日中とかであれば設定温度に達することも多いと思います。
その間は、エアコン自体はそこまでがんばる運転せず(コンプレッサーがそこまでがんばらない)、
ほぼ送風状態ですので連続運転でも電気代はかかりません。
24H連続運転、風量自動にし、あとは設定温度で暑い寒いを調整、体感の差にもよりますが
22~24℃あたりでお好みを調整されるのがよろしいかと思います。
もしご自身で調整させるのが苦でなければ、日中はオフにして夜間や曇天時が続くときなどのみオンにしても良いです。
また運転方法によっては気流感を感じて多少寒く感じる方もおられるかもしれません。
暖かい空気でも気流感を感じると寒く感じてしまいます。(夏の扇風機の状態です)
正攻法では風量自動の残りを温度設定で調整しますが、風量自動→風量最弱にして温度調整する方法もあります。
この場合は電気消費量は多少上がります、光熱費⇔快適性の最適化は各々異なると思いますので、色々と調整されて見てください。
③換気
ダクトレス24H換気システムは熱交換モードのまま、オフにはしないでください。(通常の運転通りでOKです)
風量はデフォルトで2を中心に生活スタイルに合わせて調整されてください。
(寝るとき音が気になるようであれば1、一時的に臭いを出すときは3~4・・・etc)
気を付けていただくのは局所換気(トイレ、浴室、キッチン)です。
これらの換気の一番の目的は臭いやCO2などの排出ですので、一時的な使用以外ではちゃんとオフにしていただく必要があります。
今までの生活の延長線上、普段の慣れかと思いますが・・・トイレや浴室の換気扇を入れっぱなしにしている方をよく見かけます。
従来の住宅性能であれば、それでも影響は少ないですが・・・
気密性能の高い建物では、熱交換換気システムにて正確に換気ができるように設計しております。
そこに局所換気を付けると熱交換換気システムの邪魔をすることになり、冬の乾燥した空気を直接室内に取り入れる、
また室内の良質な空気をそのまま捨てることにつながります。非常に持ったないです。
また浴室湿度も室内の加湿に効果を発揮しますので、浴室の換気扇は使わず(湯気を捨てず)、室内に散らしてください。
水蒸気は拡散力が高いため室内空気の加湿に一役買ってくれます
浴室の湿気や水滴はサーキュレータを脱衣室から浴室内に向けて対流させる方法もオススメです。
④湿度
一般的な住宅であれば室内空気が乾燥し加湿器をまわす場合が多いかと思いますが
WHであれば室内空気に湿度を担保できる性能があり、のどや肌の保湿状態を保ちやすくなります。
生活する際は一般的な温湿度計でのパーセントの湿度は無視してください。注視すべきは水分量です。
いわゆる一般的な湿度は【相対湿度】を指していますが、こちらの数字は温度によって左右されるため
人間にとっての快適性にはあまり意味がありません。
もちろん40%~60%が〇ですよ~ということ自体は間違っておりませんが
空気がカラカラ・ジメジメといった感覚には、空気中の水分量【絶対湿度】の方が合うかと思います。
*詳しくはhttps://wellnesthome.jp/2213/
お引渡し時にお渡ししております絶対湿度を測れる温湿度計、
こちらは空気1㎥あたりに何グラム水分が含まれているかを表示することができます。
年間通して 8g/㎥~16g/㎥ あたりが概ね快適な範囲になります。
冬であれば8g/㎥を下回ることないように(あまりないとは思いますが・・・)
室内干しや調理、お風呂等も含めて調整されてください。
⑤サッシの結露
WH推奨の生活をしていただければサッシの結露が常態化することはありませんが、
まれにサッシの結露が話題にあがることがあります。結露は露点温度に達した際に起こる物理現象ですので、
その条件を回避すれば起こりませんし、常態化させないだけの性能を持ったサッシになります。
ただ生活していると思いかけず、その条件に合致することがまれにありますので、
思い当たる場合はこちらをチェックされてみてください。
*竣工初年度近辺では室内の水分量が多めになりやすい傾向がございます。
2~3年をめどに徐々に水分量は落ち着いていきます。
・断熱性の高いカーテンを閉め切っている
→ハニカムスクリーンや厚手のカーテンなど、断熱性の高いカーテンというものがあります。
一般的にサッシの断熱性を補完し、コールドドラフトを防ぐ商品ですが、WHサッシであれば素の状態で問題ございません。
逆にカーテン自体で断熱される分、サッが室内空気に触れなくなるため、サッシ表面温度が低下する要因になり、
露点温度に達しやすくなります。下端のスキマをあけるなど完全に締め切らないようにしてみてください。
・エアコンをあまり使わない
エアコンは24時間連続運転を推奨していますが、今での生活延長上の慣れからエアコンをあまり使用されていないケースが
まれにあります。確かにエアコンを使用しなくても前の家とは暖かさが劇的に変わるため、満足されているかと思いますが、
もっと先の世界を感じていただきたいと思います。またエアコンの使用が不十分だと室温が温まり切らず
サッシ表面温度を低下させる要因にもつながります。
・内部発生水蒸気量が多い
洗濯物の室内干し、ご家族人数、料理状況・・・室内の水分量が一般的なご家庭よりも多い場合
そもそも空気中の水分量が多いため、露点温度が高めになることで結露しやすくなります。
↑のエアコンをあまり使わない方と重なる場合が多いのですが、室内の水分量が多いため
室温を高くしなくても寒く感じにくくなっている場合もあり、余計に露点温度と室温が近くなりがちです。
*室温20℃未満でも寒く感じていない場合は注意です
通常であれば冬は加湿したいくらいですが、そのような場合は水分を捨ててしまっても良いかもしれません。
具体的には24H換気システムを熱交換しないモード(ナイトパージモード)に設定してください。
水分量が落ちることで湿度は下がりますので、快適にするためにもエアコンを用いて室温は上げていてください
・換気回数不足
基本的にはお引渡し時の24H換気の設定風量でも問題ありませんが、こちらは建物面積から換算されている設定のため
家族構成・人数・室内加湿状況(部屋干し、料理、シャワー・・・)によっては多少の調整が必要になる場合もございます。
住まいながら最適化されてみてください。
⑥その他生活上のコツとして・・・
・浴槽に貯めたお湯は翌朝まで捨てずにしてください。給湯機でお金かけて貯めた40℃程度、250~300Lの立派な熱源です。
排水溝に捨てるくらいなら、室内に熱を放出しましょう。
熱は高いところから低いところに移動します。断熱性が高い浴槽の熱は室外に移動するよりも室内に移動します。
今までのお住まいの家に比べて、浴槽のお湯、意外と冷めませんよ。
・スペース的に可能であれば洗濯室内干しをしてください。加湿器になります。
調理やお風呂・・・冬の生活熱はすべて家を温めるほうに働きます。
また日射取得も働くので冬を快適に過ごすのはそこまで難しいコツはないかと思います。
それでいて普通の住宅との違いを最大限感じやすいのも冬だと思います。
その中で気を付けていただくのは不要な換気を止めること、それによって室内の空気をカラカラにしないこと。
ここさえ気を付けていただければ、ウェルネストホームの冬の暮らしは健康で快適なシーズンとなります。
ぜひぜひウェルネストホームでの快適な冬を愉しんでください