住宅は人生で最も高い買い物。
だからこそ、家づくりでは考えなくてはならないことがたくさんあります。
間取りやデザイン、資金計画、10年後・20年後のメンテナンス。。
そして最も重要視してほしいのが、”家族の健康”です。
「シックハウス症候群」や「ヒートショック」など、
お聞きになったことのある方も多いはず。
①シックハウス症候群と②ヒートショックについて、ポイントに分けて紹介します。
Point①
「シックハウス症候群」…住居内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害。
新建材と呼ばれる化学物質を含んだ建材を多く用いたことにより、
室内空気がホルムアルデヒドなどの化学物質などに汚染され、
そこに住む人の健康に悪影響を与えてしまうようになった。
ホルムアルデヒドとは沸点が低く、常温でも気化する無色の刺激臭のある水溶性液体。
目や喉への刺激だけでなく、喘息・アレルギー・ガンとの関連も指摘されている。
「F☆☆☆☆」←このマークをご存知でしょうか?
これは、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務づけられている、
ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。
F☆☆☆☆と表示されている建材や内装材だけが、建築基準法によって使用量が制限されません。
F☆☆☆(20µg/㎡/h以下)やF☆☆(120µg/㎡/h以下)になると
条件付きの使用や使用量の制限があり、F☆のものは内装材としての使用は禁止されています。
※ここで注意してほしいのが、F☆☆☆☆(5µg/㎡/h以下)でも
ホルムアルデヒドがゼロではないということです!
人間が体内に摂取する物質の約80%が空気。
成長過程にある子供の呼吸量は、大人の約2倍もあります。
だからこそ、F☆☆☆☆建材を使用するのは当たり前で、
ホルムアルデヒドだけでなく、化学物質をできるだけ使わない住宅づくりが重要だと考えています。
ウェルネストホームは天然乾燥無垢材や無染土・無着色のイグサを使った畳など、
天然素材にこだわった家づくりをすることで、未来の子供を守ります。
Point②
「ヒートショック」…急激な温度変化が体に及ぼす影響。
室温の変化によって、血圧が急激に上昇したり下降したり脈拍が早くなる状態となり、
体温を一定に保つために血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こす。
冬に入浴中の事故が多くなるのは、寒い脱衣室と熱い湯船の温度差が、
血圧の急激な変化をもたらすためです。
ヒートショックは心筋梗塞や脳血管障害などにつながりかねない危険な状態です。
世界から見た日本のヒートショックの現状は、
1.毎日浴槽につかる入浴習慣。
2.断熱性能が低い住宅が大半。
3.採暖により冬に室温が低くなる。
このことから、日本はお隣の国、韓国にも劣る「世界最大の溺死大国」です。
普段滞在することの多いリビングや寝室だけに暖房を入れるのでは、
居室間の温度差が生じ、ヒートショックを促進させてしまいます。
40歳代から高齢になると血圧が向上し、ヒートショックのリスクが顕著に高くなります。
高齢になるほど、室温の低下が血圧の上昇に影響を与えやすくなります。
ヒートショックを防ぐためには、暖房を使うリビングや寝室などの空調室と、
廊下や脱衣室などの暖房を使わない空間の温度差が少ない住宅を建てなければなりません。
「温度のバリアフリー」
家のどこに行っても同じ温度・湿度で過ごすことができれば、
ヒートショックのリスクを減らし、健康的で快適な住宅になります。
家は人生において最も長い時間を過ごす場所だからこそ、
家づくりを検討される際には、是非とも“家族の健康”のことを考えていただきたいと考えています。
kiyohara