2019年1月9日に、厚生労働省や各自治体から「インフルエンザの流行宣言」が出されました。
これは、全国の定点観測されている医療機関での発生報告をもとに、所定の基準値を超えたので各メディアから発表されました。
それと同時に、これからのインフルエンザの大流行に対して【インフルエンザの予防・治療について】も、同省のホームページに掲載されています。
インフルエンザを予防する有効な方法としては、
⑴ 流行前のワクチン接種
⑵ 外出後の手洗い等
⑶ 適度な湿度の保持
⑷ 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
⑸ 人混みや繁華街への外出を控える
の、5項目が記載されております。
この内、⑶ 適度な湿度の保持について、ご説明いたします。
この項目に書かれていることは、「空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です」
すなわち、インフルエンザを予防するには、室内湿度を50%前後に保つことを提唱しております。
これは、全米空調学会(ASHRAE)の「室内有害物質と相対湿度の相関」(下図)を参考にしており、室内の湿度を40~60%に保つ事でウイルスなどへの感染やゼンソクの予防、カビの発生抑止などができるという画期的な知見を参考にしております。
ところで、通常の冬の室内湿度はどのくらいになるのか、お分かりですか?
早速、弊社太宰府モデルの測定データで検証しましょう!
この表は、2017年12月5日の太宰府モデルでの外気温度と湿度、それと室内の温度です。
(外気温度:5.9℃ 湿度:78%、リビング温度:22.4℃でした)
この外部の空気が温かいリビングに入ってきたときに、湿度はどうなるでしょうか?
これは、「湿り空気線図」と呼ばれているもの使って、予想湿度を算出します。
この表を使うと、一般的な家で、外気温度5.9℃ 湿度:78%の空気が、温度:22.4℃のリビングの中に入った時の湿度が推測できます。
この図を読みとると、湿度は28%ぐらいになると予想されていますね!
この「湿り空気線図」を分かりやすく図化したのが、この図です。
少し言葉が難しいですが、
- 空気1kgに含まれている水蒸気が絶対湿度、
- 測定した時の空気の体積に対して絶対湿度の割合(%)が相対湿度と呼ばれています
- 空気の体積は、暖められれば膨張して相対湿度が下がり、冷やされれば収縮して相対湿度は下がります。
これらをご理解いただくために、こちらも図を作ってみました。
それでは、隠していたモデルハウスの実測したリビングの相対湿度を視てみましょう!
なんと、リビング湿度は48%でした。
それから、このモデルハウスは、加湿器などは置いてなくて、しかもエアコン1台で家全体を暖房しております。
内部側のセルロース断熱材や天然乾燥木材、内部のホタテの漆喰などの複合効果の結果と考えられます。本日、ご来場いただいたお客様も、この温度湿度が安定した室内空間を気に入っていただきました。
営業推進室 村上
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