家を建てる際、怖いのがシロアリです。
木造家屋などに棲みつき木材などを食い荒らす害虫として扱われ、
その被害防止が家づくりには欠かせません。
一般的なシロアリ対策は、
【床上1mの部分に防蟻・防腐剤を表面塗布】します。
しかし、この方法には多くのデメリットがあります。
デメリット①5年に一度塗替えが必要
平成13年の日本しろあり対策協会通達では、
「薬剤の持続効果は最大で5年間」「5年を目処に再処理を行う」などの旨が確認されています。
つまり、再処理しない限り5年後にはシロアリに対して無防備になってしまいます。
デメリット②再処理できない壁の中
現実には断熱材が詰まった壁内部の処理は難しく、
床下など再処理が可能な場所であっても疎かになっています。
一般に防腐防蟻(シロアリ)に対する関心は低く、
住宅の引渡し時に再処理の説明を受けないケースもあります。
デメリット③外断熱・床下蓄熱工法の注意点
近年、省エネ意識の高まりから、木造住宅に外断熱工法・蓄熱工法を採用する例が増えています。
それらの工法の共通点として挙げられるのが
「床下スペースが気密・断熱層の室内側になる」ということです。
それは、土台・床下に防腐防蟻(シロアリ)薬剤が散布されている場合、
居住スペースが農薬成分に直接さらされることを意味します。
ウェルネストホームはこれらのデメリットを解決した、
「ACQ材ハウスガードシステム」を採用しています。
ポイント①加圧注入
現在、防蟻・防腐処理として一般的に行われているのは、ホウ酸なども含め「塗布処理」です。
塗布処理は表面に薬剤を塗りつけるだけなので、その浸透率は深さ1mmほどにしかなりません。
使用する薬剤量は、作業液で約300ml/㎡程度です。
これに対して、加圧注入処理は木材の表面から1cm以上の深さまで薬剤が浸透します。
これを土台120角×4mの柱1本で換算すると、塗布処理で用いる薬剤が牛乳パック約0.5本に対し、
加圧注入処理は約11.5本にもなります。実に塗布処理の20倍にもなります。
木材の深部に至る薬剤の浸透率と使用量の差が、
加圧注入処理と塗布処理の効果の差に、そのままつながっているのです。
ポイント②安全な薬剤
ACQ処理液の主成分「塩化ベンザルコニウム(BKC)」と「銅化合物」は、
安全性が保証されている物質です。
塩化ベンザルコニウムは医薬品で歯磨き粉やウエットティッシュ、洗濯用の柔軟剤、
病院で使用する消毒液など、私たちの身近に存在するたくさんの商品に使用されています。
また銅化合物は10円玉などの銅貨をはじめ、
調理器具などに用いられており、非常に馴染み深い存在です。
私たちの身体に直接に触れたり、住宅内で日常的に用いている物質が主成分なので、
安全性に関してはご安心いただけます。
ポイント③メンテナンスフリー
ハウスガードシステムが採用している、耐久性に優れた「緑の柱」は
加圧注入処理で保存剤「マイトレックACQ処理液」を注入しています。
これによって木材の内部まで保存剤を浸透させることが可能なのです。
しかし、現在のところ主流となっている塗布処理は木材の表面にのみ保存剤が塗られているので
効果は持続せず、5年に一度のメンテナンスが必要になってきます。
さらに、壁の内部にある柱や土台には塗布が困難です。それらのメンテナンスも含めた場合、
この表からもわかるように、ハウスガードシステムと比べて手間やコストが大きく違ってきます。
シロアリから家を守ることは大切ですが、
それと同時に、【家族の健康や家計をも守るシロアリ対策法】を選びましょう。
kiyohara