ウェルネストホーム九州 営業チーム y.m
子供部屋で勉強する?しない?
「東大生の半数以上はリビングで勉強している」
おそらく多くの方がこのようなことを聞いたことがあるかと思います。
調べてみるとこの話の出典元は 『ザ・逆流リサーチャーズ』(テレビ東京:2009~2010)というテレビ番組が出典のようで、
「東大生の約48%は子供部屋などの個室ではなくリビングで勉強していた」という調査結果を紹介しました。
これがきっかけでリビングに勉強スペースを!というお客様の声が増え始めたようですね。
これ以降の調査によっては「東大生の8割がリビング」とまで話が出るほどに「勉強場所をどこにするか」というのは注目されているんですね。
しかしどうやらこの論争(?)はあまりにも話題になりすぎたのか、
今ではリビングで勉強する子供は小学生85%、中学生68.7%になっているようです。(ベネッセ総合研究所、2015)
それ以前のデータは残念ながら見つけられませんでしたが少なくとも今ではリビング学習というのはメジャーになっていると言えます。
リビング勉強がメジャーになった理由の中には勉強の「場所」ではなく「環境」という視点が入ってきたからだと考えられます。
普通に考えれば子供が自分の部屋を持っているのであれば勉強も自分の部屋でやればいいし、静かな部屋のほうが集中もできると思いますよね。
ですが勉強に適した環境、集中しやすい環境は・・・?と考えていった際に不思議と一致したのがリビングだったのかもしれません。
リビングという場所が優れているのではなく、あくまでもリビングの環境の中に勉強にプラスに働くなにかがあったのだと考えられます。
今回は子供が勉強に集中しやすい環境とはどういった環境なのかをご紹介していきたいと思います。
①生活音がする環境
意外と盲点なのが「音」になります。
普通に考えるのならば静かな方が集中できるのでは?とも思われますが実は適度な雑音がある方が人間は落ち着けるんですね。
逆に考えてみてください。普段の生活や学校での生活で音がない環境は殆どないことに気づきませんか?
必ず誰か話してたり、歩く音がしたり、何らかの音が聞こえているのが日常ですよね。
親がいたり生活の音が聞こえるような慣れている環境のほうが落ち着くので勉強にも集中しやすいんですね。
②人がいる環境
音と同様に「誰か別の人がいる」ということも安心感やリラックスに繋がります。
子供にとって親は当然ですが、学校や幼稚園などで見知った友達や先生がいる環境が落ち着きますよね。
まだまだ一人でいることに慣れていない子供にとって誰か他に人がいるというのはそれだけでも安心に繋がります。
また、学校のテストや試験会場を考えると周りにいる人は多く、例えば試験官は部屋の中を歩き回ることもありますよね。
いろいろな人がいるから当然小さな音も発生しますので、人がいて物音がする環境に慣れておくというのも試験対策の一部かもしれません。
③緊張感がある環境
リラックスすることが重要であると同時に適度な緊張感というのも勉強のためには重要になってきます。
リラックスしすぎたら勉強せずに寝てしまいますからね。
この際の緊張感というのは気が緩みすぎないようにという意味での緊張感です。
学校の授業中に先生に見られているとわかっていて堂々と遊んだり、寝たりする人はなかなかいませんよね。
単純に子供に限らず大人でも自分を完全に律するのは難しいので、誰かに見られているという適度な緊張感があることで勉強により集中できる環境が作り出せます。
④色がある環境
よく緑色が目にいいと言われますが、これは全く根拠がない話ではなく色による恩恵は意外に馬鹿にできません。
色によって体感温度は3度変わると言われておりまして、例えば布団カバーやカーテンなどを季節に合わせて変えるだけでも効果的です。
勉強に関して向いている色は赤やオレンジと言った明るい暖色系の色になります。
オーストラリアの大学の実験で、学生の学習パフォーマンスを調べたところ、
鮮やかな赤 鮮やかな青 鮮やかな黃 淡い赤 淡い青 淡い黄
の中で最も集中力が高かったのは鮮やかな赤色だったそうです。
学生自体に聞いてみると勉強へ集中できる色は淡い色と答える割合が多かったそうですが、
実際に勉強させてみると鮮やかな色のほうが結果が良かったという点が興味深いですね。
また、照明の色も勉強に影響するそうで青白い「昼白色」とオレンジ色の「電球色」でも効果が変わってくるそうです。
青白い光の中で作業をすると脳が覚醒しやすく論理的なテストの点数が伸びるのに対し、
オレンジ色の光の中ではリラックスするためコミュニケーション能力は上がるが論理的な思考には向かないそうです。
勉強する場所の光は昼白色の電球を使うなど工夫をすればより子供が勉強に集中できる環境を作れそうですね。
いかがだったでしょうか。
リビング以外に勉強スペースを設ける場合でも、勉強に集中できるような環境を整える工夫をしてあげると良いかもしれませんね。
例えば子供部屋での勉強中は扉を開けておくとか、勉強スペースの電灯の色を変えるなどいかがでしょうか。
弊社では各部屋に暖房器具を設けなくても全館暖房が可能なので、冷暖房による扉の開け閉めを制限しないのもポイントですね。
廊下でも快適なので階段を上がった先の踊り場や階段下のスペースなども有効に使えます。
ぜひお子様の未来のために色々考えてみてください。