Q:ウェルネストホーム九州との出会いについて教えてください
家づくりをするにあたって、まずは、建材や施工方法に関する書籍や雑誌を買い込み、WEBで情報を集め、どんな家づくりをしたいか夫婦で話し合いました。それから、目星をつけていた地元のいくつかの工務店の展示場やオープンハウスに何度か足を運びました。
どこも写真映えのするデザインやおしゃれな雰囲気はとても素敵だったのですが、“高断熱” “高気密”といったエネルギー性能の面では、私たちの理想に適うものはありませんでした。
そこで地元業者を諦め、改めてWEB検索をしたところ、『パッシブハウス・ジャパン』のHPで、福岡市の『空設計工房』の江藤眞理子さんに巡り会いました。彼女にこちらの要望をお伝えし、じっくり時間をかけて設計プランを検討してもらいました。
それから、実際の工事を請け負う「施工会社」を探す段階で、『ウェルネストホーム九州』の存在を知り、福岡県太宰府市で宿泊体験をした上で、『空設計工房』と『ウェルネストホーム九州』のコラボという特別な体勢での建築を引き受けてくださるという経緯を辿りました。
Q:ウェルネストホーム九州に感じた魅力について教えてください
目に見えない部分である「住み心地」と耐震性能を含め「安心」を最優先した家づくり
なによりパッシブハウス基準に準じたヨーロッパ基準の家づくりを目指している点ですね。「トリプルサッシ」・「アルセコ外壁と内・外断熱」・「24時間熱交換型換気システム」という、いわば「エコハウスの3種の神器」が、標準仕様されている点は高く評価したいですね。
デザインや広さより、目に見えない部分である「住み心地」と耐震性能を含め「安心」を最優先した家づくりも、私たちの望んだコンセプトにピタリと合致しました。
さらに、ルナ漆喰や熊本産の天然木の建材が全面的に使われ、もともと気に入っていた「ウッドワン」の建具が標準仕様だったり、キッチンなどの住宅設備も広い選択肢からチョイスできたのも嬉しかったです。
Q:ウェルネストホーム九州に決めたポイントについて教えてください
どのスタッフと話をしても、断熱や気密性能の専門用語が、普通に通じ会話が成立した
15年前に現在地に中古の戸建て住宅を購入し、住みやすさを求めてリフォームしたものの、夏はエアコン、冬はファンヒーターをフル稼働しなくては生活できない家でした。
その後、3.11の福島原発事故が起き、原発は絶対に止めなければいけないと思いました。住んでいる町のエネルギー垂れ流しを止めるには、まずはエコな住宅作りが最初の一歩であると気づきました。
もちろん、ゼロエネルギー住宅(ZEH)を掲げる大手の住宅メーカーやデザイナーとコラボしたおしゃれな家づくりをする地元の有名工務店もありましたが、九州でパッシブハウス基準の家づくりを目指して起業したその志に賭けました。
もちろん、どのスタッフと話をしても、C値、Q値などの断熱や気密性能の専門用語が、普通に通じ会話が成立したことが、なにより一番のポイントでした。
Q:その他にもエピソードがございましたら、お教えください。
家中温度差がないため、家族それぞれが好きな場所で過ごせるようになり居住空間が広がった
今年の夏(2018年)は記録的猛暑日が連続しましたが、そんなときでも、2階のロフトに設置しているエアコン1台で家中快適に過ごせました。
しかし、緩やかながら、当然、温湿度の上下変動はありますし、自分自身の体温のバイオリズムの波もありますので、365日24時間全く同じ環境下で過ごせるわけではありません。断熱性能の「数値」を追いかけることのみが、「快適の指標」というわけではないことは強調しておきたいと思います。
太陽光発電システムとHEMSを導入しており各部屋の温度・湿度がモニターで表示されますので、ヴァレーマの外付けブラインドやシェードを使いこなし、遮熱や採光を工夫して自然とともに暮らす、“住みこなすおもしろさ”を感じています。
大海原で風や光を読んでヨットを操船するように、刻々と移り変わる地球環境の変化をマイホームで乗り越えていく工夫の余地を楽しむ余裕が生まれました。
また、以前の住まいと比較して、居住空間が広がったように感じています。というのも、以前は 部屋毎に温度差がありましたので、エアコンや石油ファンヒータの効いている場所から離れられず、広々とは暮らせていませんでした。
ところが、今では、リビングとは別空間の1階のダイニングから庭を眺めて、静けさの中ゆっくりとした時間を過ごしたり、2階の吹抜けに面した書斎コーナーで読書にふけったりすることができ、家族が思い思いのままに家中好きな場所でゆったりとした時間を過ごすことができるようになりました。